弘前大学人文社会科学部
社会経営課程 地域行動コース


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社会調査実習 担当教員

花田真一准教授

学生たちによるインタビュー

先生の専攻は何ですか?

実証産業組織論という分野です。産業組織論というのは、産業全体を一つの組織として考え、環境(法律、技術など)が変わったときに、組織全体がどのように変化するかを考える分野です。実証研究は、実際のデータを用いて理論が当てはまるかどうかを証明する研究になります。
データを扱う研究をしていることもあり、統計学入門や統計データ分析といった講義を担当しています。

その分野を研究しようと決めた理由を教えてください。

もともと法学部で勉強していたこともあり、政策が社会に及ぼす影響に興味がありました。また、公共政策大学院というところで勉強していたときに、産業全体への影響を考える産業組織論について知り、興味を持ちました。性格的に数字が並んでいるのを見るのが好きだったこともあり、理論の正しさをデータで検討したり、現実に起きていることを理論に当てはめて説明する実証研究を行っています。

今はどのような調査を行っていますか?

今は、技術や社会の変化によって産業がどのように成長・衰退していくか、それに対してどのような政策を行うのが良いか、という研究をしています。例えば、各家庭にお風呂が普及したので利用者が減った銭湯が、ほかの銭湯に負けないで少しでも長く活動するためにはどうしたらよいでしょう?あるいは、太陽光発電のように新しい発電方法が生まれたときに、電力系統をどのように調整するのが良いでしょう?こうしたことを、主にゲーム理論の観点から考え、データを使って検討しています。

ゼミナールについて伺います。先生のゼミではどんなことをやっていますか?

ゼミの基本方針は「自主・自律・自由」です。自分が主体となって行動することで、自分自身を律することができ、本当の意味での自由を手に入れてもらいたいと思います。そのため、研究面では、それぞれの関心のあるテーマについて、データを用いて検討してもらいます。テーマは自由ですが、そのためには自主的に設定したテーマについて学び、計画的に研究を進める必要があります。データを用いた検証の仕方など、技術的な部分はアドバイスをしますが、自分の力で課題を解決する大変さと楽しさを感じてもらえたらと思っています。

では、先生にとって、地域行動コースの魅力とは何でしょうか。

地域を核として、幅広い考え方に接することができるところだと思います。中心は社会学になると思いますが、文化人類学や社会学、言語学、情報地理学や経済学など様々な切り口で一つの物事を考えていけるのではないでしょうか。多様な考え方が共存できるのが、コースの魅力だと思います。

最後に、地域行動コースを目指している高校生に一言お願いします。

研究の方法でコースや学部が分かれる大学が多い中で、地域という研究の対象でコースを作っているところがユニークだと思います。一つの物事に、いろいろな方法で迫っていくことに関心がある人には、おすすめかもしれません。

ありがとうございました。

専攻 統計学、統計データ分析
出身地 滋賀県
行ったことのある国 アメリカ合衆国、カナダ、オーストラリア、中国
その中で好きな国 オーストラリア(みんな親切でとにかく広い!)
休日の過ごし方 楽しく
趣味 読書と映画鑑賞はもはや習慣(?)1人で遊べるアナログゲームの確率を計算し、最適戦略を考えたうえで、実際に遊んで検証することがほんとの趣味かもしれません。
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