弘前大学人文社会科学部
社会経営課程 地域行動コース


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卒業生の声

 当コースを卒業したOB/OGのみなさんの活躍をご紹介します。

長原桃子さん
岩見沢市役所総務部勤務
2015年卒業
社会心理学ゼミナール
岩見沢東高等学校卒業

 私は、現在、岩見沢市役所で広報係として働き、市の広報紙「広報いわみざわ」の作成や、SNSを利用した情報発信などの業務を行っています。市からのお知らせを伝えることはもちろんですが、「読み物としても楽しい」記事を書けるように努力しています。
 大学では社会調査について学びました。インタビュー調査の方法やアンケート用紙の作り方、統計的な処理方法などなど…。実習では実際にフィールドに出て色々な人に話を聞きました。今の仕事でも、記事を書くときには人にインタビューをすることがありますし、広報に関する意見を集計したりすることもあります。困ったときは今でも大学時代のノートやプリントなどを見て「そういえばこんなこともやったなぁ」と新しい発見(忘れていただけですが…)をしています。
 広く社会を対象としたこのコースで、「いろいろな人がさまざまな場所で、自分とは違う暮らしをしている」「当たり前は当たり前じゃない」ということを、肌で感じることができたことは、かけがえのない経験でした。これからも、大学で学んだことを、仕事にも私生活にも、生かしていきたいです。

齋藤薫子
株式会社マ・シェリ勤務
2011年卒業
社会学ゼミナール
青森県立弘前高等学校卒業

 私は現在、岩手でフリーペーパーを制作する会社で編集者として働いています。編集者は「どんなネタを取り上げれば読者に楽しんでもらえるか」という企画立案から取材、原稿執筆、校正まで全てを担当。20年以上地元に密着したフリーペーパーを作り続けている会社で、日々責任を感じながら仕事をしています。
 元々テレビや雑誌が好きで、メディアについて学びたいと思っていた私。とはいえ、初めは弘前という街でどのようにメディアの研究ができるのか、全くわかりませんでした。地域行動コース(当時は社会行動コース)に所属してからは、先生方にご指導いただきながら、弘前の職人や商店街をテーマにした聞き取り調査を実施。そのとき得た知識や経験をもとに、卒論では弘前のフリーペーパーについて研究し、それがまさに今の仕事の礎になっています。
 このときの質的調査は取材力、文献講読は自分で物事を調べる力、発表会は全員で1つのものを作り上げる力と、一つひとつの経験が“社会人としての力”に結びついています。編集者は、「自分の足で歩く」仕事。大学で実際にフィールドへ出て、ふれて、学んだことが、私にとって大きな力になっていることは間違いありません。

小林幸矢さん
株式会社さとふる勤務
2007年卒業
ネットワーク社会論ゼミナール
北海道苫小牧東高等学校卒業

 「社会調査」と聞いても、私達の生活にどう影響するのか想像しづらいかもしれません。

▼「新発売の飲料、パッケージデザインはAとBのどちらに?」=アンケートを行おう!
▼「高齢者が増える中、行政サービスはどのようにあるべきか?」=シニア世代にインタビューしよう!

 私が新卒で入社した企業は調査会社で、上記のような調査から結果をまとめ、クライアントに提案する仕事を行っていました。実は、調査というのは政治においても経済活動においても、意思決定における重要な材料として活用されているのです。「調査」は、社会を動かす一助になると感じています。
 現在は調査会社を経て、もう1つ自身の軸に据えたかった「地方活性化」を展開している企業で「ふるさと納税」を軸とした仕事をしています。企業や仕事が変わっても、下記のように大学で学んだ経験は自分の力になっており、今後も自分のベースとして活き続けると信じています。

▼「自らの手でインタビューやアンケートを行ってデータを集め、分析する」→事実を正確につかんで仮説を抽出し、将来の行動や改善につなげる力
▼「仲間と議論し先生から厳しい指摘を頂きながら、成果を発表する」→自分の伝えたいことを端的にまとめる力

 どれだけ本を読んでもこれらの力を身につけることは難しく、個性豊かな先生と仲間達との学びの場があって初めて身についたものと感じており、本当に感謝しています。

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