弘前大学人文社会科学部
社会経営課程 地域行動コース


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社会調査実習 担当教員

諏訪淳一郎准教授

学生たちによるインタビュー

先生の専攻は何ですか?

専攻は文化人類学です。大学では音楽と文化人類学の2つを専攻して、大学院の博士課程で文化人類学専攻に一本化しました。
ざっくり言うと、文化人類学の目的は、多様な人々の暮らしぶりに密着し、参与観察を通じて、自分たちの世界に彼らの知恵をフィードバックすることです。ただ、最近はそれだけでなく、現地の人と共同してさまざまな地域の課題に取り組むことも求められることもあります。

その分野を研究しようと決めた理由を教えてください。

「知らないものを見たい」という気持ちが強かったんでしょう。当時ラテンアメリカなどの文学が好きで、そういう別世界を自分の目で見てみたいと思った。それが学問としてできるのは文化人類学だと思ったんです。

今はどのような調査を行っていますか?

ルーマニアで音楽を生業とするロマ(ジプシー)の人たちが持っている感性の社会的な作用について研究しています。そうして、できれば私たちが普段考えている音楽という現象の固定観念的な部分を突き崩すというか、より柔軟な考え方を提案する、といった感じです。
あと、そろそろ片付けなくてはと思っているのが、大学院で研究したパプアニューギニアのポピュラー音楽文化についての本の英語版を出版して、地元の人たちに自分が学んだことを還元することなんですが、時間がとれなくて…。なんとかして仕上げたいですね!

では、先生にとって、地域行動コースの魅力とは何でしょうか。

なぜか人にモノを教えているという感覚がなくて、フィールドワークでの経験を伝えているという感覚のほうが強いかな。「調査する」ということを勉強しているわけで、普通の講義形式の座学の授業とは同じではないと特に思っています。
このコースは、教員同士の連携が取れていて、なおかつ互いの関心事も分かる状態にあるというのがいいですね。コースの学生全員がフィールドに行くという点でも大切なことでしょう。
それにしても、学生は一生懸命やってるなと思いますね。実習が大変でもよくこんなに我慢できるな、と(笑)。

最後に、地域行動コースを目指している高校生に一言お願いします。

自分の好奇心を持ち続けてください!好奇心のアンテナを伸ばして、いろんな知的刺激をフィールドで受け入れ、楽しく学んで下さい!

ありがとうございました。

専攻文化人類学
出身地神奈川県
行ったことのある国世界約20か国・地域
その中で好きな国カナダ、ルーマニア 、パプアニューギニア
休日の過ごし方神社仏閣の散策
趣味詩歌
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