2021年9月26日(日)場所:Zoomによるオンライン開催/13:00~16:00
深浦円覚寺(青森県西津軽郡深浦町)は、大同2年(807)に坂上田村麿が建立したと伝える真言宗醍醐派三宝院流の寺院です。北前船の寄港地である深浦において、航海の安全を守り信仰されてきました。円覚寺は貴重な文化財を数多く所蔵していますが、2017年より弘前大学人文社会科学部と深浦町教育委員会が連携して、円覚寺においては初めてとなる古典籍の悉皆調査を継続的に実施しています。円覚寺歴代の僧侶が収集し学んだ資料の中には、鎌倉時代に遡る古写本や修験道関係資料そして近代資料や韓国本も数多く伝わっており、調査の過程で深浦円覚寺を基点とする津軽地域一円の仏教文化圏が次第にあぶりだされてきました。如上の調査成果の一環として、本年4月には「円覚寺真言・修験聖教類及び文書」2,135点の青森県重宝指定(青森県報登載:令和3年4月9日付・第294号)を受けることができました。そこで、本年度は集大成として第4回目となる特別公開フォーラムを、オンライン配信により開催することといたしました。本年度のフォーラムでは、特別講師3名による講演ならびに意見交換をオンライン方式により開催し、その文化資源としての価値と寺院資料調査の意義を、弘前市民をはじめ津軽地域の方々ひいては全国の研究者にも発信し情報共有していきたいと思っております。
皆さまのご参加をお待ちしております。