本学資料館第33回企画展「ダイアローグ:松丘保養園と出会う」が『美術手帖』の「有識者が選ぶ2023年の展覧会ベスト3」に選ばれました



 本学資料館および本学部地域未来創生センターが主催した第33回企画展「ダイアローグ:松丘保養園と出会う」(会期 2023.12.07-2024.1.29)がweb版『美術手帖』(美術出版社)の「有識者が選ぶ2023年の展覧会ベスト3」(国際芸術センター青森学芸員 慶野結香 選)に選ばれました。

 企画展は、青森市石江にある国立療養所松丘保養園にまつわるもので、本学部地域未来創生センター研究プロジェクト「地域のなかの松丘保養園の再発見:生活誌・自然景観・身体経験を通して」(2023-2024年度)の成果の一端です。

 このプロジェクトは学際的な共同研究です。本学部教員の白石壮一郎を代表とし、澤田大介(松丘保養園社会交流会館学芸員)、木村直(東京藝術大学修士課程)、廣瀬俊介(風土形成事務所/東京大学)、田原範子(四天王寺大学教員)、伊地知紀子(大阪公立大学教員)、岩谷洋史(姫路独協大学教員)という、文化人類学・社会学・芸術学・地誌景観論などの分野からの専門家、そして現場経験の豊富な松丘保養園学芸員をメンバーに揃えています。

 メンバーのうち木村と廣瀬は作品を出展したアーティストでもあります。同企画展は、松丘保養園入所者の成瀬豊(絵画作品・故人)、伯龍(陶芸作品)、そして木村と廣瀬ら松丘保養園内外4名の作品を展示し、田原、澤田、白石の3名が作成したテキストパネルおよびハンドアウトを展示・配布しています。これらを通して、現在の松丘保養園について、その地域風土を感じ(廣瀬のスケッチ作品)、コロナ期にあらためてあらわになった内外の境界を感じ(木村の写真作品)、松丘の生活誌を絵画表現から(成瀬作品)、また日用品としての陶芸作品に触れること(伯龍作品)によって感じることのできる展示となっています。



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