上條信彦教授が共著者となって執筆した論文が英国の考古学専門誌 『Antiquity(アンティクィティ)』の「ベン・カーレン賞」 を日本人で初めて受賞しました

 金沢大学古代文明・文化資源学研究所の内山 純蔵 客員教授(筆頭著者)、九州大学アジア埋蔵文化財研究センターの桒畑 光博 学術共同研究者(当時)、鹿児島県南種子町教育委員会の小脇 有希乃 氏、弘前大学人文社会科学部の上條 信彦 教授らの共同研究グループが執筆した論文が、世界の優秀な考古学論文に贈られる「ベン・カーレン賞」を日本人で初めて受賞しました。受賞発表は『Antiquity』最新号(6月11日発行)で行われる予定です。

 英国の考古学専門誌『Antiquity』は、1927年に創刊され、世界の考古学会で最も権威ある審査制の学術誌(年6回発行)です。これまで、全世界のさまざまな地域と時代の研究に取り組む多くの考古学者に広く読まれています。その『Antiquity』が毎年選定する「ベン・カーレン賞 (Ben Cullen Prize)」とは、全世界の考古学への“抜きん出た貢献”を認められた優秀な研究論文に対して与えられる賞で栄誉ある賞の一つです。

【受賞論文】(2023年6月掲載)
■ 論文名:Disaster, survival and recovery: the resettlement of Tanegashima Island following the Kikai-Akahoya‘super-eruption’, 7.3ka cal BP
■ 著者名:Junzo Uchiyama, Mitsuhiro Kuwahata, Yukino Kowaki, Nobuhiko Kamijō, Julia Talipova, Kevin Gibbs, Peter D. Jordan & Sven Isaksson

 今回受賞の対象となった論文は、北欧の大学と連携した学際研究プログラム「CALDERA」によって、最近3万年間の地球史上で最大の破局噴火(※1)、7300 年前の鬼界アカホヤ噴火が、縄文時代の鹿児島県種子島に及ぼした影響をさまざまな分析方法を用いて実証した論文です。このように超巨大災害の長期的影響を知ることは、今年1月の能登半島地震や急速な地球温暖化に伴う異常気象、パンデミックなど、巨大災害に見舞われるようになった現代社会がどのように生き延び、持続性の高い社会に転換していくべきか、多くを学ぶことができると期待されます。

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人文社会科学部の上條信彦教授が共著者となって執筆した論文が英国の考古学専門誌 『Antiquity(アンティクィティ)』の「ベン‧カーレン賞」 を受賞(日本人初) 。教育、研究、地域、学生生活、国際、イベント、受賞・表彰・広報などに関する情報を掲載しています。
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