展示案内

特別企画展示(毎年秋開催)

2005年10月29日-11月23日亀ヶ岡文化の世界
2006年10月10日-11月10日森吉山麓の亀ヶ岡文化
2008年10月1日-10月30日成田コレクションにみる縄文の造形
2009年10月23日-11月1日寄贈記念特別展成田彦栄氏考古資料展
2010年4月27日-5月9日弘前大学所蔵の土偶展(弘前大学創立50周年記念会館)
2010年10月22日-11月23日下北半島の亀ヶ岡文化 蓑虫山人筆「陸奥全国神代石古陶之図」特別公開
2011年10月21日-11月27日北日本の木の文化史
2012年10月26日-11月25日発掘 知の遺産 ※青森県立郷土館「企画展 寄贈記念 成田彦栄コレクション」と
2013年10月25日-11月24日八郎潟の縄文から弥生
2013年8月30日-9月8日発掘 中山遺跡(五城目町「文化の館」における出張展示)
2014年10月18日-11月24日東北の弥生化 縄文時代が変わるとき
2015年10月10日-11月15日文理融合の考古学
2016年10月8日-11月13日大五月女萢展
2017年10月7日-11月12日大山王囲展
2018年10月6日-11月11日津軽に稲作がやってきた!本州北限の水稲農耕文化
2019年10月12日-11月10日石器大好き!-寄贈記念 高橋啓一コレクション
2020年10月23日 -11月30日弘前大学の考古学
2021年10月9日-11月7日浅瀬石川・平川流域の考古学

センター展示室

展示室では、その年に調査・分析した資料をもとに年に1回、特別展を開催し、学内だけではなく広く一般市民に研究成果を公開することで、地域社会との連携を進めていきます。 所蔵資料約6千点には旧制弘前高等学校旧蔵考古資料(小岩井兼輝発掘亀ヶ岡遺跡資料など)や、旧樺太(ロシア連邦サハリン州)の考古資料(船木鐵太郎コレクション)、本センター発掘調査資料(外ヶ浜町今津遺跡・三戸町杉沢遺跡)があります。

毎年学園祭の期間前後に開催します。日本考古学研究室の学生たちはこの展示に向けて資料の取扱い方や展示方法、また期間中の保管だけでなく、展示資料に関する知識や展示室の運営など実際に体験しながら学びます。

成田彦栄氏考古資料収蔵展示室

佐藤蔀画譜

成田コレクション

平成20(2008)年より亀ヶ岡文化の優れた資料の図版化を目的に成田彦栄氏(1898~1959)が収集した資料約300点を実測し、特別展「成田コレクションにみる縄文の造形」を開催し、氏の死後初めて公開するとともに、『成田彦栄氏考古・アイヌ民族資料図録』を刊行しました。これを機に2009年7月、氏のご遺族から弘前大学に成田彦栄氏旧蔵考古資料(約6500点)・アイヌ(約30点)および考古関係文献(約2000冊)が寄贈されました。

寄贈された資料は、 青森県立郷土館所蔵の風韻堂(大高)コレクションや、八戸市是川遺跡出土品(泉山コレクション)とならび、考古資料の個人コレクションとしては、青森県内はもとより全国的にも屈指の個人コレクションです。なお文献資料を中心としたコレクションの一部は青森県立郷土館に所蔵されています。
 成田彦栄氏は、 青森県北津軽郡沿川村舘野越(現板柳町)に生まれ、医業の傍ら、昭和7年(1932)、日本人類学会・日本考古学会に入会し、考古学の造詣を深めました。その間、明治期の青森考古学の先駆者である佐藤蔀をはじめとする青森県内の考古資料の所蔵家との交流を深めました。また戦後、慶應義塾大学の三内丸山遺跡や亀ヶ岡遺跡発掘調査を手引きしたほか、佐藤蔀旧蔵資料をはじめとする流出する資料の保護と収集に努めました。

弘前大学では寄贈後に資料の整理と分析を進めた結果、東京人類学会雑誌に報告された遮光器土偶原画を含む『佐藤蔀画譜』や、エドワード・S・モースが記した大森貝塚の報告書、蓑虫山人筆『陸奥全国神代石并古陶之図』など青森県の考古・歴史学の歴史を知るうえで重要な資料であるのみならず、日本の考古学の歴史上重要な資料が含まれていることが分かりました。資料は研究のみならず、学生の実物を使った学習の場としても利用されています。
 なお、資料は人文社会科学部北日本考古学研究センターで、毎年秋の特別展の際に一般に限定公開されています。



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