教員図書出版物 アイヌ文化史辞典(出版社:吉川弘文館)

24.08.20

アイヌ文化史辞典(出版社:吉川弘文館)

北方世界で狩猟採集・交易民として独自の文化を営み、長年暮らしてきたアイヌ民族の歴史・文化・社会がわかる、初めての総合辞典です。「ひと」・「もの」・「こころ」の3部構成で、歴史をはじめ、考古資料や民具に基づく物質文化や言語・口承文芸・儀礼の精神文化など、約1000項目を図版も交えてわかりやすく解説しています。北海道白老町の国立アイヌ民族博物館(ウポポイ)の開設や大ヒットマンガのゴールデンカムイの影響もあり、アイヌ文化はかつてないほど注目が集まっています。アイヌ民族の歴史や文化に関する正確な知識を得る上で、地図・年表・索引など付録も充実している本書は、たいへん役に立つでしょう。
(著者の紹介)
関根達人:専門は日本考古学で、アイヌ文化から琉球文化まで幅広く研究しています。第31回濱田青陵賞、第6回日本考古学協会賞(大賞)、第3回北海道考古学会賞を受賞しています。主な著書に、『つながるアイヌ考古学』(新泉社)、『モノから見たアイヌ文化史』・『中近世の蝦夷地と北方交易』・『墓石が語る江戸時代』・『石に刻まれた江戸時代』(以上、吉川弘文館)などがあります。

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