弘前大学人文社会科学部
文化創生課程 多文化共生コース


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ゼミ・研究室紹介

言語解析研究室/内海 淳(准教授)

1.音声の研究

当研究室では、言語の音声面を中心とした研究を行っています。音声の研究と聞いてもあまりピンと来ないかもしれません。でも、こんな疑問を持ったことはありませんか。「五十音図」て、なんで「アカサタナ」の並びなのだろう?なんで「アイウエオ」なのだろう?あるいは、英語のアルファベットは、なんでローマ字のA(ア)と書いて「エイ」と発音するのだろう?こういう疑問に答えを出してくれるのが音声の研究です。当研究室で行っている言語の音声の研究は次のような幅広い分野にまたがります。
● 音声学:言語音自体の物理的性質の研究
● 音韻論:人の脳内での言語音に関する心理的規則の研究
● 形態論:単語の中の規則性の研究
● 文字論:音声とその表示に関する研究
● 音韻解析:言語音をコンピュータなどで処理・分析する研究

2.授業について

専門分野の授業として、「言語文化論」と「グローバルコミュニケーション論B」を開講しています。
「言語文化論」の授業では、主に英語と日本語に関する音声関連の内容を扱います。まず、音声学の基本的知識を身につけた後、英語や日本語の具体的な事例を考察していきます。この授業で、上述の「五十音図」や英語のアルファベットの問題に対する答えが出せるようになります。この授業で扱う事例を次にいくつか挙げておきます。
● 英語の規則的な活用変化の背後にある原則
● 音節内の音配列の規則
● 英語の強勢(アクセント)決定の原則
● 音調(イントネーション)と意味の対応
「グローバルコミュニケーション論B」では、グローバル言語としての英語の現状について考察します。よく「ネイティブ」な英語といった表現を耳にしますが、「ネイティブ」な英語ってなんでしょうか?そもそも、「ネイティブ」な英語ってあるのでしょうか?こういった疑問について、様々な資料を使って、アクティブ・ラーニングの手法で考察していきます。

3.ゼミ・卒業論文について

ゼミナールでは、英語の文献を読事によって授業で扱ったトピックをより深く掘り下げ、理論的な考察ができるように指導しています。卒業研究については、広く音声研究に含まれるものであれば基本的に何でも認めています。最近の卒業研究のテーマとしては、次のようなものがあります。
● 英語のhitが日本語のヒットになる場合などに見られる母音の挿入について
● 非英語話者の英語の発音に見られる外国訛りについて
● 日本語と英語の畳語(キラキラなどの同音の繰り返し)の違いについて

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