弘前大学人文社会科学部
文化創生課程 多文化共生コース


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在校生の声

オセアニア研究ゼミナール、4年生(2024年度)、齋藤 陽菜

色んな声に耳を傾けて 弱い立場の人にもやさしい社会へ

大学の英語の授業で「英語を学ぶ時間は声を持たない人と同じ経験ができる。思いを表現できない葛藤を知ってほしい」と先生が話したのが印象的でした。これまでは外国語をコミュニケーションのために学んでいましたが、その言葉をきっかけに自分と異なる境遇の人達のことをもっと知りたいと思い、その先生のゼミ(現代オセアニア論ゼミ)を選びました。いま私は差異と共生について学んでいます。他者との違いが差別や偏見の対象ではなく、個性として受け止められる社会を創っていくために、自分がどのように関わっていくことができるのかということを先生やゼミ生との対話を通して、日々学びを深めています。学びの軸となっているのがゼミで取り組む「対話の森」という活動です。ジェンダーやルッキズムなどをテーマに学内外から参加者を募って交流するのですが、お互いを否定しない温かな空間は私の大切な居場所になっています。自分が経験していないことを自分事として理解したり、考えたりすることは難しいことですが、「対話の森」では参加者の経験に耳を傾けることで、社会への態度や自らの生き方を見直すきっかけになっています。将来は子どもや障害を持つ人、外国人など声を聞いてもらいにくい人の 声になることで社会に貢献したいと思っています。


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