弘前大学人文社会科学部
文化創生課程 多文化共生コース


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卒業生の声

大畑香菜(2023年卒業)
青森県青森東高校出身
人文社会科学部文化創生課程多文化共生コース卒業
青森県庁

 私は現在、青森県庁で働いています。県庁は、部署や地域によって仕事内容が多岐にわたりますが、その中でも私は西北地方の出先機関で庶務経理関係の業務を担当しています。就職してから1年半ほど経ちましたが、まだまだ知らないことも多く、毎日が勉強の日々でとても充実しています。
 大学時代の私は、外国の文化や言語に興味があり文化創生課程の多文化共生コースを選択し、3、4年の時にフランス文学のゼミに所属していました。主に19世紀・20世紀の文学作品を読み、内容や登場人物の心情などを議論しました。文学作品を読む中で、当時のファッション文化に興味を持ち、卒業論文ではゾラの小説における19世紀後半の衣装文化について書きました。現在の仕事内容と論文の内容はまったく関係ありませんが、その作成過程において行った調査や発表は現在の仕事に活かされていると感じます。図書館に何度も通って当時の文化や歴史を調べた際は苦労しましたが、大学時代にそのような経験ができたからこそ仕事上においても、与えられた仕事に対して分析を怠らず最後まで責任をもって取り組むことができていると思います。
 また、勉学だけでなく大学生はアルバイトや趣味、旅行など自分の興味関心のあることをさまざま経験できる時間でした。私は休日になると友人と青森県内にある自然を感じたり、カフェに行ったりするのが好きでよく外に出かけていました。私が大学生の時は感染症の影響で県外旅行に行くことができず、残念なこともありましたが、県内に目を向けたことによって青森県の新たな魅力に気付くことができました。それがきっかけで青森県に貢献できるような仕事がしたいと思い、青森県庁に就職しました。アルバイトではスーパーの品出しをしていて、様々な年齢の方とコミュニケーションを取りましたが、社会人になってから年上の方と話す機会が多く、大学時代に身につけたコミュニケーション能力が役に立っていると思います。
 大学時代に経験することは将来自分がどんな仕事をしたいのか、どんなことに興味があるのかを発見できる貴重な時間だと思っています。社会人になってからでも経験できることはたくさんあると思いますが、大学生だからこそできることがあり、それは将来働くうえで役に立ちます。自分を知り、新たな発見のためにも様々なことに目を向けて、挑戦してみてほしいです。

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