弘前大学人文社会科学部
社会経営課程 経済法律コース


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実習紹介

経済学コース特設講義「地域課題研究A」紹介

 学生自らが、“弘前市が直面する課題”を発見し、現行施策の効果や限界を調査したうえで政策提案できる力を養うことを目指す、地域志向・アクティブ型授業です。
 平成28年度は、『弘前市人口ビジョン』と『弘前市まち・ひと・しごと創生総合戦略』を手がかりに、弘前市職員さんの支援を受けながら、受講生が主体的・計画的に調査研究活動を行いました。
 受講生の学習プロセスと調査研究の成果を学内外に発信し、地域課題の解決への貢献および教育手法の共有化を図るため、弘前市職員さんのご協力により、「学習成果発表会」を開催しています。

1.授業の概要

(1)弘前市の総合計画を手がかりに、地域が直面する、具体的な課題を発見する。
(2)当該課題に対して、現在、どのような政策が実施されているのかを把握する。
(3)その現行政策の効果または不十分な点を検討する。
(4)そのうえで、当該課題を解決するための政策を提案する。

2.授業の方法

(1)平成28年度は『弘前市まち・ひと・しごと創生総合戦略』(総合戦略)を手がかりに、リアルな課題を発見する。
(2)学生3~4名で構成されるグループごとに学生自らが研究テーマを設定し、主体的・計画的に調査を進める。実務担当者へのヒアリング調査を行う
(3)弘前市職員が、『人口ビジョン』・『総合戦略』の説明、課題の発見や調べ方の助言、政策提案に対する講評を行う。
(4)学習成果発表会を開催し、調査研究プロセスを含む政策提案と、講評や討論を実施する。

3.授業の特徴

(1)テーマは、弘前市が直面するリアルな地域課題
(2)受講生による「主体的」な活動、一人ひとりが主役
(3)課題発見からヒアリング調査・政策提案まで、調査研究プロセスの一つ一つが学びの場
(4)学生1グループに対し、弘前市職員1~2名が担当する強力なサポート体制

4.スケジュール

4月
● 弘前市職員が『人口ビジョン』・『総合戦略』を説明する。
● 学生と弘前市職員とが意見交換し、具体的なテーマ選定の手がかりを得る。
5月
● 学生グループがテーマ(課題)を選定する。
● 各グループが、弘前市職員からの助言を得ながら「調査研究活動計画」を作成し、発表する。
6月
● 実務担当部署に訪問し、ヒアリング調査を行う。
● ヒアリング調査に基づき、現行政策の効果や不十分な点を検討する。
● 調査研究活動の中間総括を行い、弘前市職員と意見交換する。
7月
● 各グループで、弘前市職員からの助言を得ながら、具体的な政策提案を検討する。
● 学習成果発表会において、テーマの選定理由→調査プロセス→検討結果→政策提案に至る内容のパワーポイント資料を作成し、発表する。実務担当者との討論・意見交換を行う。

5.これまでの調査研究テーマの例

● 弘前のりんごと観光を融合したら最強説(H28)
● 誰もが働ける街ひろさきを目指して(H28)
● Cool hirosaki~雪冷熱で夏を乗り越えよう!~(H28)
● 出会い・結婚・定住(H28)
● 弘前の古きを訪ね新しきを探す(H27)
● \学生発/弘前まちづくり~カラス対策とさくらまつり魅力アップで市民も観光客もニコニコな弘前~(H27)
● 学生子育て支援プロジェクト(H27)

6.メッセージ

 本授業では、弘前市職員さんのご理解とご協力のもと、学生が主体となって授業のコンテンツを創造します。毎年、学生皆さんのチカラでどのような授業を創り出してくれるのか、大いに期待しています。
 また、受講する学生皆さんには、グループワークの醍醐味や難しさ、自治体実務の面白さや大変さの一端を知ることも含め、調査研究プロセスの一つ一つを貴重な「学びの場」として、たくさんのことを収穫していってください。

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