弘前大学人文社会科学部
社会経営課程 企業戦略コース


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観光・食に関するサービス産業の人材育成

観光・食に関するサービス産業の人材育成

企業戦略コースでは、経済産業省や企業の支援を受けた実習や講義を通じて、観光や食に関わるサービス産業で活躍できる人材育成に力を入れています。
詳しくはこちらをご覧ください。

学生による授業紹介

JR東日本寄附講義

私が今回受講したJR東日本寄附講義は、他の座学の講義とは少し異なります。
2016年に北海道新幹線の新青森-新函館北斗間が開業しました。それに伴い、多くの観光客を取り込もうと青森県と道南地域が「津軽海峡交流圏」として協力し、 様々な取り組みを進めてきました。しかし、そういった取り組みが地元の一般住民や、学生の取り組みに拡大したかと言えば、必ずしもそう言い切れません。

そこで、学生による観光診断というのが今回の講義の課題となりました。私たち学生の立場からその観光コンテンツが楽しいものか、興味関心を引くものか、 リピーターになりたいと思えるものかなど、いくつかの項目を評価していきます。

観光診断を行うためには、現地で体験することが必要です。この点こそ、高校での授業とは大きく異なるところです。 学校の教室で資料やガイドブックだけ読んでも、現地の雰囲気まではわかりません。 百聞は一見に如かず。私たちは班をつくって先生方とともに8月29日~31日の日程で北海道の木古内と函館、青森県の弘前で「まちあるき」を体験しました。

※当初は函館から下北半島に渡り大間、恐山を見学する予定でしたが台風接近のため弘前に戻ってきました。

「まちあるき」観光は、地元の人がルートを考えることが多いのですが、必ずしも地元の魅力を盛り込めていない場合もあります。 何を工夫すればリピーターが増えるのか。学生の視点で考えるのは正直難しいものでした。

フィールドワークの後は、班単位で発表に向けた話し合いを重ねるのですが、自分の意見を相手に伝わるように説明しなければなりません。 大変なこともありますが、他の人の考えを聞くことは勉強になります。メンバー全員が協力することで限られた時間で視点、知識、 アイデアをまとめてプレゼンテーションする力も身に付けることができます。




私は、観光産業に興味があったことから、JR東日本寄附講義を受講しようと思いました。
北海道新幹線で道内最初の駅である木古内での「まちあるき」体験では、地酒を試飲したり寒中みそぎ祭りの行修者のお話を伺ったりと、その土地の文化や歴史を学ぶなかで魅力を感じることができました。そして観光客にとって地元の方々の「おもてなし」が重要であることも学びました。函館ではだいもん路地裏探偵団団長の田村昌弘さんに案内をしていただき、有名な観光地にある地元住民でも知らない豆知識を学び、自分が思っていた以上に地元へのこだわりが強いということを知りました。弘前ではスマートグラスという最先端の技術を用いて「見て楽しむ観光」を体験し、バーチャルの世界が新しい観光を生み出すことを学びました。
以上のようなフィールドワークの後、大学の講義室でグループワークを行い、これらの「まちあるき」をより良くすることをテーマにして話し合いました。私たちのグループでは「もっと地元の方々と触れ合うことでガイドブックに載っていない地域の魅力に気付けるのではないか」という結論を導いて、最終発表でプレゼンしました。
フィールドワーク中には理解していたつもりでいましたが、最終発表の準備をすすめるなかで疑問点がたくさん出てきて関係者の方と再び連絡を取ることが多く、実はその場では十分に理解できていないことが分かりました。私は、フィールドワークやグループワークを主にした講義をあまり受けたことがなく、多少の苦手意識をもっていたのですが、今回の講義のおかげで積極的に参加し、観光産業について理解を深めることができました。ぜひお勧めしたい講義です。

観光基礎概論

観光基礎概論の特徴は二つあります。一つ目は、弘前や青森県の事例が多いことです。 普段の授業では歴史や数学など、あまり身近に感じることが少ないと思います。しかし、主に弘前や青森県を例にしてくれるので、とても身近に感じることができます。 二つ目が、グループワークです。授業の後半にテーマが決められてグループで意見を出し合います。 高校では、自分たちの考えを発表する機会があまりないと思いますが、この授業ではグループで話し合い、発表します。 間違えても怒られたりすることはありません。そのため、自分の間違いを恐れず独自のアイデアを出すことができます。 グループワークが苦手という方にはおすすめの授業です。

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