弘前大学人文社会科学部
社会経営課程 地域行動コース


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社会調査実習の紹介

イノベ班

テーマ地域のイノベーションを考える

調査地「青森県の中小企業(弘前市、五戸町、八戸市、むつ市)」

何を調べていますか?

私たちは、青森県の生き生きとした働き方を考えています。持続的な産業や、地域に根差したイノベーションを生み出すための「人や社会のあり方」について考えています。その中でも働き盛りの人々の健康問題は、青森にとって真剣に取り組まなければならない課題です。今年は、モノづくり、情報技術、サービスにかかわる地元企業に焦点をあてました。フィールド調査を通じて、よりよい働き方をもたらす仕組みづくりを考えています。

イノベ班の特徴は何ですか?

私たちの班には、二つの特徴があります。ひとつは「観察」を重視していることです。社会調査というと、多くの方が「インタビュー」をイメージすると思います。けれども、体系的な「観察法」を実施することで、人々の行動を調査することが可能になります。

ふたつ目は「システム・ダイナミクス」です。社会の動きは、さまざまな要素に分解することができます。何が起きると、次に何が起きるのか。その関係を解きほぐし、課題解決の糸口を探ろうとしています。

調査から見える地域の動きを教えて下さい。

「労働」と「健康」は対立するものとして考えられてきました。この二つは両立できないものでしょうか。今回の調査で訪れたさまざまな企業では、「ISO」がキーワードとして登場していました。このISOとは国際的な規格のことです。たとえば、ISO9001は、製品そのものではなく、製品が作られる「プロセスが整っている」ことを保証します。こうした規格が組織に組み込まれることで、コミュニケーションが円滑になったり、スキル向上が推し進められたりします。労働による生産と、働く人々の健康が、同時に促進され始めていることが分かりました。

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