弘前大学人文社会科学部
社会経営課程 地域行動コース


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社会調査実習の紹介

かだる班

テーマ地域でかだる人々の人生に学ぶ

調査地「青森県下北郡佐井村」

何を調べていますか?

私たちは、青森県佐井村で調査をおこなっています。具体的には、生業・生活・文化の3つのトピックを軸に、人口減少が進む地域社会での生き方に迫っています。とくに私たちの目を引いたのは、それぞれの集落ごとに残る神楽や山車行列などの行事、全国大会出場者も続々と輩出する部活動です。世代間や男女間など人びとの意識に違いがありながらも、一つのことを楽しみながらなしとげ、次世代に引き継ごうとする生きいきとした姿に心を打たれました。

かだる班の特徴は何ですか?

1つ目は、同じ青森県でも独特な意識や価値観があることを実感できることです。佐井村は下北半島の端っこ、弘前から車で約6時間かかります。何日も泊りがけでどっぷり調査することもあり、次第に人びとの独特な考え方やふるまいに気づいていきます。頭で理解するだけではなく、身体でじわじわ実感することの大切さがわかるのです。2つ目の特徴は、そうした社会を全体としてまるっと扱う点です。人々の生き方に迫るのは時間がかかります。祭りにおけるちょっとした出来事でも、その背後にある人びとの暮らし方、そしてその積み重なりと丁寧につきあわせて初めてわかることも少なくありません。

調査から見える地域の動きを教えて下さい。

佐井村での人口減少はもう60年以上続いています。しかし小さいからこそ、時として1人の動きが共感の輪を呼びやすく、いつの間にか大きな変化のうねりを起しうることを調査から実感しました。たとえば、ある先生の赴任をきっかけに吹奏楽や陸上の部活が全国レベルに引き上げられたことがあります。すると村全体で子どもたちを応援する雰囲気が出来上がり、今では当時の子どもが親となって、次の世代の育成に熱心に取り組んでいます。部活は子どもたちにとって、外の世界に自信をもって自分を開いてゆく貴重なチャンスの1つになっているのです。

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