弘前大学人文社会科学部
社会経営課程 地域行動コース


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社会調査実習の紹介

三沢班

テーマライフコースと暮らしやすさに注目した、三沢市の人口流動調査

調査地「青森県三沢市」

  • 人文社会科学部にて、三沢市(政策調整課)との合同勉強会を実施。
    (2017年6月16日)
  • 三沢市現地調査当日、RAB青森放送から取材を受ける。取材している記者さんはコースのOBだった。
    (2017年6月22日)
  • 岡三沢町会の会長さんに、インタビューで聞き取りをさせていただく。
    (2017年6月22日)

Q1:何を調べていますか?

いまは、(1)三沢市の人びとの人口移動、(2)中心市街地や公共交通、医療福祉など暮らしやすさの指標となるもの、の2つを調べています。三沢市が実施した市民意識調査(2016年)を叩き台にして、具体的疑問点や中テーマを出し合い、そこから町会(町内会)インタビューなどを始めています。

(参考)実習の様子が分かる大学HP記事

Q2:三沢班の特徴は何ですか?

三沢市(政策部政策調整課)と協働ですすめています。とくに「地域アクション・リサーチ実習」の受講者は、三沢市のことを調べる・分析するだけではなく、行政がどのように三沢市を見ていて、具体的取り組みはどんなものかということも勉強しています。また、2017年度のゴールは、プレ調査であるインタビュー(聞き取り)を経て来年度に実施する質問票調査を設計すること、2018年度は質問票調査を中心市街地のある三沢市南部で実施して整理・分析、2019年度は農村部である三沢市北部で調査実施予定です。つまり、3−4年計画のプロジェクト全体を意識しながら、基礎的な社会調査のプロセスをがっつり学べることでしょう。これを通して、人口4万人の地方小都市全体の社会像を、行政とは少しちがったやり方で構築していくことができます。

Q3:調査から見える地域の動きを教えてください。

いろいろ気になる点は出てきています。専門学校や大学がないので高卒後の進学希望者は市外に出る構造になっているのですが、大学卒業後の若者がUターンしてくる条件はどんなものかが気になっています。また、すでに実施した中心市街地周辺の町会インタビューでは、人はいるのに町会の加入率・参加率が芳しくないという話も多く聞きました。しかし「暮らしやすい」という声もあって、三沢市意識調査によれば、長く暮らす年輩の方がたには「熱烈定住派」が多くを占めているようです。では若年層にとっての暮らしやすさのポイントは何にあるのか、若者の目線でそれをさぐっていくことが、Uターンを考えるヒントになるでしょう。一般に、三沢市は「基地」「寺山修司」というキーワードで知られますが、われわれはあえて多くの三沢市民のライフコース、つまり三沢市出身者のふつうの生活や人生を、調査を通して考えていこうとしています。

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