弘前大学人文社会科学部
社会経営課程 地域行動コース


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社会調査実習の紹介

ナビゲーション班

テーマ地域の持続可能性をみちびく隠れたルートを考える

調査地「深浦町、八戸市」

何を調べていますか?

私たちの班では、あえて「青森を消滅させる」という視点をとり、地域で展開されている産業・医療・観光の活動を調査しています。ある組織が持続可能であるためには、危機が訪れた際に、いかにこれまでのやり方を変えていくかが鍵となります。たとえば、求められる製品・サービスが大きく変わったり、人手が不足したり、地域の組織をとりまく社会的・経済的環境は変わっていきます。こうした中で、組織はどのようにそのシステムを転換しているのでしょうか。青森消滅という視点をとることで、逆説的に、地域の人やモノが動いている姿を浮かび上がらせ、地域の持続可能性とは何かを考えることがねらいです。

ナビ班の特徴は何ですか?

私たちの班では、データを駆使して調査を進めていることが特徴です。公開されている統計データを分析することで、青森県の中でも具体的にどの地域で、人口や産業の変化がどの程度生じているかを把握することができます。一方、聞き取りや観察調査では、当事者が持つ豊かな経験を拾い出し、転換の仕組みに迫ることができます。このようにさまざまなデータを用いて地域の課題を調査し、成果を専門家や現場の方々にフィードバックしていきます。いくつかのサブテーマを設定し、メンバーがなるべく各々の関心を追及するようにしている点もナビ班の特徴です。

調査から見える地域の動きを教えてください。

珍しい野菜を植物工場で栽培する、クロマグロを定置網で養殖するなど、青森県では農林水産業の画期的なイノベーションが生まれつつあります。こうした企業の活躍は、地域の内にある制度の活用、あるいは、地域の外にある知識や人材のやりとりなど、さまざまに張り巡らされたルートによって成り立っているようです。一方、急激な高齢化が見込まれる現在、福祉の分野では適切なシステムが必要とされています。ケアのための工夫は同じ青森の中でも都市部と地方部で違いがあり、さらには、細かな地区によっても違いが生じるようです。人が人をケアするためにどのようなルートが必要なのかも考えていく予定です。

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