弘前大学人文社会科学部
社会経営課程 地域行動コース


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社会調査実習の紹介

気になる木班

テーマ木材資源の流れを探検する

調査地:青森県津軽地域(弘前市を中心に、黒石市、青森市など)

なにを調べていますか?

私たちに身近な「木」。生活の中を見回してみると、私たちは、数々の木材資源に囲まれて過ごしています。けれども、その木はどこからきて、どのように加工され、私たちの手元に届くのでしょうか。よく考えると多くの疑問が沸いてきます。木材資源の流れを、上流(生産)、中流(加工)、下流(流通・消費)とみて、その全体的なつながり・広がりを調べました。

あなたの班の特徴は何ですか?

私たちの班では、青森の森の姿を、「新しい姿」として描くのが特徴です。具体的には木材資源の流路の中に位置づけて捉えることを意識しています。ただの森が豊かな資源にかわるとき、そこには生産・加工・販売に携わる人や企業のネットワークがありますし、「木」という素材そのものが人間の五感に及ぼす影響や、環境保護に関する国際的な機運の高まりなどとも切り離せません。研究対象の位置、さらには、研究をする私たち自身の位置を知ることで、今ここで見えている現象にとどまらず、未知の世界を新たに開拓することが可能になると考えます。
気になる木班のもう一つの特徴は、青森県に密着したフィールドワーク(現場調査)を、学生一人ひとりが立案し実施する点にあります。新型コロナウイルス感染症拡大という未曽有の事態の中、多くの制約はありましたが、実習に参加したメンバーは自分の興味をもとにテーマを設定し、調査を進めることができました。

調査から見える地域の動き

青森で産出される木材はヒバやブナといった有名なものに限りません。県内にある木の種類は全国と比べても非常に多く、それぞれが多様な用途に使われています。木材にかかわる人々がその人・職業ならではの強いこだわりを持って木や森林に向き合っていることも明らかとなりました。調査成果は、「森を育てる」、「木と向き合う」、「木を見極める」、「木を活かす」、「文化に織り込む」の5つのカテゴリーに分けて報告書を編纂しました。

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