弘前大学人文社会科学部
社会経営課程 地域行動コース


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社会調査実習の紹介

気になる木班

テーマ「ただの木」は、いかにして森林資源にかわるのか?

調査地:青森県津軽地域(弘前市を中心に、青森市、鰺ヶ沢町、平内町など)

何を調べていますか?

木、そして木を育む森には、「癒される」、「守る・守られる」、「(お金を)儲ける」、「食べる」など様々な使い方があります。地域の人々や組織、森に生きる生物は、どのように森林の資源を使い、その価値を維持してきたのでしょうか。古くからの森の使い方をたどるとともに、その活動が現代の社会で持つ新しい意味を調べてきました。

あなたの班の特徴は何ですか?

私たちの班では、青森の森の姿を、新しい角度から描こうとするのが特徴です。森林資源の活用といえば、生産した木材を売って、金銭的な利益を得るという活動がまず思い浮かぶかもしれません。しかし、金銭上の儲けだけが価値となるわけではなく、森林が保持されること自体にも価値は生じます。また、森林の持つ象徴的な意味(たとえば、安らぎ)は、現代社会において観光・健康とった文脈と結びつけられながら新たな資源になりつつあります。現地に行くことで、常識から離れて地域の活動を見直す姿勢を大事にしています。
気になる木班のもう一つの特徴は、メンバー一人ひとりが自分のテーマを立てて調査を実施する点にあります。2022年度は27名の学生が各自の興味にそって調査を進めました。スマート林業、種苗の役割、トレッキングと癒し、森の音等等、多様で独創的な調査を展開しています。

調査から見える地域の動き

金銭では測れない公益的機能を高めるために、ヒバを含めた複数の種類の木を育てる工夫がとられていました。ただし森林管理はすぐに結果が出るものではありません。この仕事にかかわる人々は、私たちが通常持つよりも長い時間と次の世代を見据える視点をもって木や森林に向き合っていました。また、観光資源として森の癒しに注目が集まる中、実際の森には、虫の被害などの危険も潜んでいます。参加者の安全を確保しつつ森の魅力を伝えるための運営側の活動を見ることができました。調査成果は、「癒される」、「守る・守られる」、「儲ける」、「食べる」の4つのカテゴリーに分けて報告書を編纂しました。

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