調査研究会について
分野を越えて、文献資料調査のプロフェッショナルが集結
弘前藩藩校資料調査研究会は、東奥義塾高校に所蔵されている弘前藩藩校資料の調査研究を目的として発足しました。
発足のきっかけは、平成20年(2008年)9月に、説話文学会および仏教文学会支部の合同例会を弘前大学で開催した際、関連事業として東奥義塾高校図書館において、東奥義塾高校が所蔵する弘前藩校「稽古館」時代の貴重な古典籍資料を公開展示したことにあります。公開にあたっての調査において、東奥義塾高校所蔵の古典籍が大変貴重なものであり、漢籍や歴史関係資料などに貴重な古典籍が質量ともに多くあることが判明しましたが、当時は様々な事情から調査の継続を行うことはできませんでした。
6年後の平成26年(2014年)、弘前大学に人文学部教員の研究を地域の諸課題の解決に役立てることを目的とした地域未来創生センターが設立されました。センターが実施するプロジェクトに「藩校資料調査プロジェクト」が採択され、関係各所の協力のもと、東奥義塾高校所蔵の藩校資料調査を再開できることとなりました。
藩校資料調査プロジェクトは、歴史・漢籍・言語・思想など、日本文学以外の様々な分野の典籍を集積している藩校資料の全体像を明らかにするため、人文学部の日本文学分野以外の教員と連携し、分野を越えたプロジェクトチームが結成されました。
調査研究会のメンバーは、それぞれが各分野の文献資料調査のプロフェッショナルであり、専門を活かした複合的な視点からの分析が可能となっています。また調査現場での意見交換や研究会・報告会などを通じて情報共有を行っています。