受験者・高校生の方へ

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学部案内


本学部の教育の特色

人文社会科学部のもっとも大きな特色は、人文社会科学系の学問分野をほぼ網羅的に学ぶことができるということです。具体的には、人文社会科学部は2課程5コースから組織され、多様なカリキュラムを提供しています。「文化創生課程」は、哲学、文学、文化財、歴史学、国際、外国語などの人文学系のカリキュラム、「社会経営課程」は、経済学、法学、経営学、社会学、人類学などの社会科学系のカリキュラムによって構成されています。人文社会科学部には、他大学における文学部、法学部、経済学部、経営学部、国際や情報の学部が一つになったような、多様性のある教育カリキュラムがあります。このような多様なカリキュラムの中から、課程、コース、ゼミナール、卒業研究または特定課題研究のテーマを選び、専門性を高めていきます。

人文社会科学部の次の大きな特色は、少人数教育にあります。具体的には、人文社会科学部には約70のゼミナールがあり、それぞれのゼミナールではおおむね10人未満の少人数で懇切丁寧な指導を行っています。この少人数のゼミナールは、4年次に履修する卒業研究または特定課題研究と密接に関連しています。みなさんはゼミナール教員の指導のもとで、大学4年間の勉学の集大成とも言うべき卒業研究または特定課題研究を完成させます。

カリキュラム


人文社会科学部のカリキュラムは、大きく2つの部分から構成されています。教養教育科目と専門教育科目です。皆さんが人文社会科学部に入学するとまず履修しなければならないのが、教養教育科目です。これは、全学部の学生が共通に履修しなければならない科目で、大学生にとって必要な基礎的な能力を育成することが目的です。教養教育科目には、高校から大学への学びの転換を図るための基礎ゼミナール、外国語科目、さまざまな問題を複合的な視点から考える力を養う領域の科目群などがあります。また、地域貢献と課題解決型授業(Project-Based Learning)を組み合わせた科目として、地域学ゼミナール、グローカル科目、職業やキャリアについての意識を高める科目としてキャリア形成の基礎・実践、データ分析の技術を習得するデータサイエンス科目などがあります。1年次の前期から専門教育科目の一部(学部基本科目)の授業も始まります。

2年次から専門教育科目の授業が本格的に始まります。各課程にはコースがあり、コースごとに履修しなければならない専門教育科目の種類と単位数が定められています。専門教育科目には、必修科目、選択必修科目、選択科目、自由科目の区別があります。必修科目は、ゼミナールや卒業研究など卒業までに必ず履修しなければならない科目、選択必修科目は、卒業までに複数の科目の中から選択して必ず履修しなければならない科目、選択科目は、卒業までに自分で選択して履修する科目です。各課程・コースの詳しい内容は、課程紹介のページを参照してください。

コース紹介


特定プロジェクト教育研究センター


カリキュラム・ポリシー

1.教育課程の編成・実施等

 人文社会科学部では,多元的な文化理解と現代社会に対する多面的理解を重視したカリキュラムを提供するという観点から,教養教育と専門教育の教育課程の編成・実施方針をつぎのように定める。


(1)教養教育については,以下の学習を実施する。

  • ・幅広い教養と外国語の運用能力をしっかりと身につけ,世界情勢や地域課題を的確に見極める力を養う。【教養教育科目:英語,グローバル科目,ローカル科目】
  • ・基礎ゼミナール等の実践的学習を通して国際社会や地域社会の多様性を認識するとともに,人間や社会に共通する課題を発見・解決する力を養う。【教養教育科目:スタディスキル導入科目,学部越境型地域志向科目】

(2)専門教育については,以下の学習を実施する。

  • ・人文社会科学分野の専門的知識・技能を獲得するとともに,英語をはじめとする外国語の運用能力を実践的な語学教育を通して身につけることで,人間文化を多元的に理解する力,現代社会の複雑さを的確に見通す力を獲得させる。【専門教育科目:学部基本科目,コア科目】
  • ・実習・演習や卒業研究等を通じて,地域の優れた伝統文化を含む自国の文化を創造・発信する力,地域課題を含めて,現実社会が直面する諸課題の解決に役立つ応用力・実践力を獲得させる。【専門教育科目:基礎科目,発展科目,応用科目,ゼミナール,卒業研究・特定課題研究】

(3)各課程・コースについては,以下の学習を実施する。

【文化創生課程】

 文化創生課程では,人文科学分野の専門的知識・技能を学びつつ,国内外の歴史文化の価値を正しく評価する力,自国の文化を創造し発信する力を身につけることを重視した教育を提供するという観点に立って,コースごとの教育課程の編成・実施方針をつぎのように定める。


【文化創生課程・文化資源学コース】
  • ・有形無形の文化資源を適切に取り扱う専門的能力・技能を習得させることによって,その学術的価値を的確に見極める力を養う。【学部基本科目,文化資源学コースコア科目】
  • ・文化資源の評価判定や保存等に関する専門的知識・技能を新たな文化資源の発掘等に役立てていくための実践力を養う。【文化資源学コース基礎科目,発展科目】
  • ・多様な文化資源を生み出した人類の叡智と精神を理解し,それらを人類共通の文化遺産として次世代に伝えていくことを社会的使命として,生涯にわたって実践していくことのできる探究力を身につけさせる。【文化資源学コース応用科目,ゼミナール,卒業研究・特定課題研究】

【文化創生課程・多文化共生コース】
  • ・多文化共生の価値観に通暁した人間性の涵養によって,グローバル化が世界的規模で進展している時代の動向を見通す力を養う。【学部基本科目,多文化共生コースコア科目】
  • ・国内外の歴史文化を深く理解しつつ,世界情勢を的確に見極めることによって,現代世界が直面する諸課題をグローバルな視点に立って解決していく力を養う。【多文化共生コース基礎科目,発展科目】
  • ・グローバル化の世界的進展という状況の中で,多元的な価値観と多様性認識に立った自己理解を生涯にわたって深めていくための探究力を身につけさせる。【多文化共生コース応用科目,ゼミナール,卒業研究・特定課題研究】

【社会経営課程】

 社会経営課程では,社会科学分野の専門的知識・技能を学びつつ,現代社会が直面するさまざまな課題を解決し,より良い社会を構築することのできる応用力を重視した教育を提供するという観点に立って,コースごとの教育課程の編成・実施方針をつぎのように定める。


【社会経営課程・経済法律コース】
  • ・経済学と法学の専門的知識・技能をもとに,経済・金融・雇用・生活等にかかわる諸問題の状況を的確に見極めることのできる能力を養う。【学部基本科目,経済法律コースコア科目】
  • ・現代経済を広い視野に立って認識するとともに,法を体系的に理解するための基礎訓練を通して,創造的で公正かつ適切な問題解決力を身につけさせる。【経済法律コース基礎科目,発展科目】
  • ・経済・法律上の諸問題を解決するための施策等を生涯にわたって積極的に探究していく力を獲得させる。【経済法律コース応用科目,ゼミナール,卒業研究・特定課題研究】

【社会経営課程・企業戦略コース】
  • ・経営学と会計学の専門的知識・技能をもとに,新ビジネス・新産業の創出やイノベーション等にかかわる諸課題を的確に分析し見通す力を養う。【学部基本科目,企業戦略コースコア科目】
  • ・地域企業の発展や地域産業の活性化に貢献しうる力を身につけるために,課題発見力・課題解決力・企画提案力・コミュニケーション力を高めさせる。【企業戦略コース基礎科目,発展科目】
  • ・企業経営の諸課題を解決するための実効的な方策等を生涯にわたって積極的に探究していく力を獲得させる。【企業戦略コース応用科目,ゼミナール,卒業研究・特定課題研究】

【社会経営課程・地域行動コース】
  • ・社会学・人類学・統計学・情報科学等の専門的知識・技能をもとに,地域社会の成り立ちやあり方,地域住民の心理・行動等を的確に分析し見通す力を養う。【学部基本科目,地域行動コースコア科目】
  • ・フィールドワークと課題解決型学習等を通して習得した専門的知見を地域課題の発見・分析・解決に役立てるための実践力を養う。【地域行動コース基礎科目,発展科目】
  • ・地域社会が直面する諸課題を解決するための具体的な手法等を生涯にわたって積極的に探究していく力を獲得させる。【地域行動コース応用科目,ゼミナール,卒業研究・特定課題研究】

(4)カリキュラムの年次編成
 1年次には,専門学習に取り組むための基本姿勢を身につけ,広い視野に立って学問的関心を養うことを目的として,主に教養教育科目と学部基本科目を履修する。1年次後半からは,各専門領域に関する講義等を通して,各課程・各コースのカリキュラムにもとづく専門学習に向けた理解を深めていく。
 2年次から3年次にかけては,コースごとに設定されているカリキュラムの履修を通して,自分自身の専門分野の知識・技能を深めていく。実習・演習等の実践的科目を通して,研究者倫理も身に付ける。キャリア科目などの高年次教養教育科目を通して,自分自身の人生や社会との関わりも考えていく。
 4年次には,これまで学んできたことを「卒業研究」(または「特定課題研究」)という自分自身の研究テーマに結実させていくことによって,卒業後の進路を見すえた専門的知識・技能の定着を図る。



2.教育・学習方法

  • (1)授業科目のナンバリングを定めて年次配置を厳密に行うとともにCAP制を実施することにより,卒業までの履修期間の無理なくかつ効果的な学習を促す。
  • (2)各コースの履修体系図によりディプロマ・ポリシーと各授業科目の関係を明示して効果的な学習を促し,見通す力と解決する力を涵養する教育を行う。
  • (3)自ら課題を発見し,その解決に向けて探究を進め,成果を発表するための実践的な能力を身につけることのできる,学生主体の能動的な授業を積極的に取り入れる。

3.学習成果の評価

  • (1)学習成果を厳格に評価するため,カリキュラム・ポリシーに沿って策定された到達目標の到達状況が確認できる明確な成績評価基準を策定し,GPAを用いて教育課程における学習到達度を客観的に評価する。
  • (2)各科目の学習成果は,定期試験,レポート,授業中の小テストや発表などの平常点で評価することとし,その評価方法については,授業内容の詳細と合わせてシラバスにおいて科目ごとに明示する。

ディプロマ・ポリシー

 人文社会科学部では,本学部のカリキュラム・ポリシーに基づいて編成された教育課程に沿って,人文社会科学分野の諸領域における専門的知識・技能を修得するとともに,高い倫理観と強い社会的使命感をもって,修得した知識・技能等を地域社会の発展のために活用できる人に対して,学士(人文社会科学)の学位を授与します。 具体的には,つぎの目標に達していることが学位取得の要件となります。


  • ・教養教育と専門教育を通して培った幅広い見識と高度な知識・技能等をもとに,人間の本質を深く理解しつつ,社会の動向を見通す力を修得していること。
  • ・専門的知識・技能を実践の場に活かすことによって,現代社会が直面するさまざまな課題を解決していく力を修得していること。
  • ・歴史文化に対する深い認識と人間社会に対する広い視野をもって,生涯にわたって自分自身を成長させていくための探究力を修得していること。

 各課程・コースでは,人文社会科学部のディプロマ・ポリシーに加え,課程・コース別に,以下の能力を修得していることを求めます。


【文化創生課程・文化資源学コース】
  • ・有形無形の文化資源の学術的価値を見極める力
  • ・文化資源に関する専門的知識・技能を活用することで,地域の文化を振興し,人類共通の遺産を次世代に継承する実践力

【文化創生課程・多文化共生コース】
  • ・英語をはじめとする外国語の高い運用能力,歴史学や国際地域に関する専門的知識を有し,グローバル化の進展に伴って大きく変化する時代の動向を見通す力
  • ・英語をはじめとする外国語の高い運用能力,歴史学,国際地域に関する専門的知識を活用することで,地域社会のグローバル化に対応することのできる実践力

【社会経営課程・経済法律コース】
  • ・経済学と法学の専門的知識・技能を有し,経済・金融・雇用・生活等にかかわる諸問題の状況を的確に理解できる力
  • ・経済学と法学の専門的知識・技能を活用することで,地方自治体等が抱える課題を創造的で公正かつ適切に解決する力

【社会経営課程・企業戦略コース】
  • ・経営学と会計学の専門的知識・技能を有し,新産業の創出やイノベーション等の諸課題を的確に分析し見通す力
  • ・経営学と会計学の専門的知識・技能を活用することで,地域企業や地域産業の育成と発展に貢献することのできる実践力

【社会経営課程・地域行動コース】
  • ・地域社会に関する専門的知識と調査技能を有し,社会現象や人々の行動を把握する力
  • ・専門的知識・技能を活用することで,地域社会や人々の課題を発見・分析し,地域住民と協働して課題解決にむかう実践力

シラバス

学部ならびに大学院のシラバスは、こちらから確認することができます。在学生のみなさんは、学務情報システムCAMPUS SQUAREを閲覧してください。

学生生活情報

弘前大学教育情報のサイト内のキャンパスライフのページから、各種証明書や課外活動、学生寮、経済支援、生活支援等の情報を確認することができます。

留学情報・国際教育

弘前大学国際連携本部のサイトから、海外留学や提携校等の情報を確認することができます。

入試情報


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